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映画見ていない自慢のナゾ

私はスター・ウォーズ好きだ。

とはいえ、コスプレ衣装の一つも持っていないし、ファンクラブ的なグループにも入っていない。一応、過去の映像作品(本編6本とアニメ作品など)はほぼ観賞済み。自慢の品は数年前に日本で行われたスターウォーズのイベントでマーク・ハミルやピーター・メイヒューなど出演者に寄せ書き的にサインをいただいた日本版ポスター。
日本語翻訳の出ているコミックは読んでいるけど小説版はほぼ読んでいない。グッズ類は特に気に行った数点を残し、100体以上持っていたフィギュアは全て売り払ってしまった。
スターウォーズは好きか?」と問われれば、普通のテンションで「好きですよ。」と答えるくらいの、相対的には「中の下」くらいのファンだ。
 
この程度でもSW好きだと「私はスターウォーズを1本も見ていない!」と言われることがよくある。
オリジナル3部作は30年以上前のシリーズだし、プリクエル3部作ですら10年経過している。民放テレビの映画放映枠がすっかり無くなった今では、何の気なしにスターウォーズの放映を見始めてしまうということも無いのだろう。20代で、まだ見ていない人がいるのはそれほど珍しく無い。
 
ただ、見ていないことを声高に私に伝える人は、私が落胆するか怒りだすか、いずれにせよ感情を強く揺さぶられる様子を待っている。上記した通り、別にそんな人は珍しくもなんともない。もしも今まで1本もスターウォーズシリーズを見ていなくて、その上で興味を持って見てみようと言うのなら「あぁ、これからあの世界に初めて触れられるのは羨ましいことだなぁ……」と思ったり言うくらいだ。
「へー、見たらイイですよ。面白いですよ。」と、平穏に伝えるとなんだか肩すかしを食ったような顔をされる。サービスとして泣きながら怒鳴りつけて、ビンタの一つもくれてやった方が良かったのだろうか?
 
映画だと、この手の言説に事欠かない。
「私は未だに黒澤明を見たことが無い。」
もしくは、成瀬を見てない。小津を見てない。『市民ケーン』を見ていない。フェリーニを見ていない。ゴダールを見ていない。などなどなど…………
傑作/名匠の作る作品を、ことさら胸を張って「見ていない!」と強く訴える人は、それらが「古典」で「有名」で「多くの人が見ている」ことに反発しているのであろう。それほど胸を張れることでは無いが、何故か不思議と彼らは自慢げだ。
 
そして、言われたところで「はぁ、そうですか。」としか言い様が無い。
何と言ってあげればイイんだろう?
わからないから「はぁ、そうですか。」と言い続けるのみである。