2018-01-01から1年間の記事一覧

ドリフト的横滑り映画『ZERO』

『ZERO』鑑賞。 「キング・オブ・ボリウッド」シャー・ルク・カーン最新作。本国でも12月21日に公開されたばかりで、日本では日本在住インド人向けの上映会を開催しているスペース・ボックスさんによる、英語字幕の上映。 ちなみに、スペース・ボックスさん…

映画的素養についての話

古澤健監督作『青夏 きみに恋した30日』は高校生の一夏の恋愛模様を描いた作品だ。 40代のおっさんは間違いなくマーケティングのメインターゲットの外側に追い出されているのだが、それでも楽しく観れるのはひとえに監督の映画的な素養であろう。 自然に溢れ…

ロックTシャツとズーランダーとアホ

「音楽を知らなくたって着ていいじゃん、ロックT」少し前の話。メタリカのアルバム「キル・エム・オール」(全員ぶっ殺す!)ジャケットをプリントしたTシャツ着用のイケメンモデルに、そんな見出しが躍るファッション誌へ、様々な声が挙がった。おおむね「…

ガンでした

以前「益体の無い話」として痩せた話を書いたが、何のことはない。ガンだった。 発生した場所は大腸のS字結腸という、尻の穴手前最後のカーブあたり。そこにコブシ大の腫瘍が出来ていて、あと少しで通り道を塞いで腸閉塞を起こしかけていた。これが食欲を無…

小野寺系は今日も意味が無い 〜『沈黙 -サイレンス-』篇〜

http://realsound.jp/movie/2017/01/post-3876_2.html マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』。 私自身はキリスト教についての知識は通り一遍(かどうかも怪しい)程度しか無いが、少なくともこの映画が「神の沈黙」をテーマにしていることは理…

小野寺系は今日も意味が無い 〜『カンフー・ヨガ』篇〜

http://realsound.jp/movie/2017/12/post-143909.html 長年の危険な撮影における蓄積した負傷や肉体の酷使によって、ジャッキーは満身創痍の状態にあるという。慢性的な身体の痛み、加齢。限界を悟ったジャッキーは、ロバート・デ・ニーロのような演技派への…

小野寺系は今日も意味が無い 〜『バーフバリ 王の凱旋』篇〜

http://realsound.jp/movie/2018/01/post-145508.html 音楽や舞踊に始まるインドの芸能文化には9つの感情表現があり、映画でもそれらの表現を文法的に利用し、様々なスパイスをブレンドするかのように鮮烈かつ複雑な、いわゆる「マサラムービー」をかたちづ…