本当は怖い江戸しぐさ

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「傘かしげ」「こぶし腰うかせ」など、江戸の街で暮らす人々が互いを思いやるしぐさ「江戸しぐさ」が、道徳の授業に取り入れられるそうだ。しかし、非常に恣意的な取捨により、紹介されていない“しぐさ”も多い。それらも他のしぐさ同様に現在の社会生活へ取り入れられるべきだと考える。
これから、道徳の授業から切り捨てられている、重要な「江戸しぐさ」を紹介する。
 
●冷死す人 (れいしすと)
「えた」「ひにん」らにいわれのない罵詈雑言を浴びせた者や、隔離政策を進めようと言う学者は、粘度が出るまで煮た油を全身に塗られ、その上から鶏の羽を付けた。その状態で猿ぐつわを噛ませ、鹿やイノシシの猟場に放置した。獣に間違われて矢を射られたり罠にはまったり、また野生の熊に襲われるなど、生還できた者はいないとされる。
 
 
●簀非璃豚 (すぴりぶた)
四谷怪談や番町皿屋敷など、幽霊譚は江戸の町でも娯楽として語り継がれていた。しかし、先祖の霊や守護霊を持ち出して脅し、不安につけこみ法外な金銭を要求した者は、藁で簀巻きにして浅草から隅田川へ流した。その際、河口まで生きていられることを彼ら自身の守護霊に誓わせ存在を実証させた。しかし、そういった者の多くはよく肥えていたため、両国までもたなかった。
 
 
●輪荼毘 (わだび)
奉公の小僧や手代を、劣悪な環境下で長時間重労働させた番頭は、火の見やぐらの上に軟禁され、半紙100枚に書けるかぎり小さな字でなるべく多く「ありがとう」と書かされる。しぐさをさせられる者は1日24時間3交代で監視される。その際、監視者が「ここから飛び降りろ」と怒鳴りつけ続ける。それが「輪荼毘」の「有難い蒐集」である。
 
 
●傲慢釜市中 (ごーまんかましちゅう)
郷土への過剰な愛を他人に強要する者は、剃毛した上で全裸で磔され、江戸市中を10日間以上かけてくまなく引きまわして局部をさらされた。このしぐさをさせられる者の多くが、なぜか極端に小さな陰茎の持ち主だったことから別名「御坊釜」(おぼうかま)がなまった「おぼうちゃま」と呼ばれた。また、しぐさ途中に同じしぐさをする者とすれちがった場合、その尻と尻を合わせ、互いの陰茎を握り合わせた。その光景は「友だ珍交」と呼ばれ、多くの子供がマネをしたことで問題になった。
 
 
●百田と慎太 (ひゃくでんとちんた)
「戦国時代は良かった」「若者は一度は戦(いくさ)に出るべきだ」など、自分自身ですら体験したことの無い戦国時代や戦へのあこがれを語る者は、「関ヶ原軍団」と呼ばれた暴力集団による矢の一斉射撃や花火火薬を使った爆撃にさらされた。生き残った者は遊郭の下働きとして引き取られる。彼らは「百田と慎太」の恐怖で常に蒼ざめていたことから「屋敷低人の従藍」(やしきてかじんのじゅうあい)と呼ばれた。
 
これら「江戸しぐさ」は道徳の授業に使われるという「江戸しぐさ」と全く同様の信ぴょう性と歴史を持った由緒正しいものだ。是非これらも同等に授業で使用されることを願う。
 
また、上記した江戸しぐさについては空飛ぶスパゲティモンスター教の精神的な協力によって発見できたことを特別に記しておく。
 
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